今月8日に27回目の誕生日を迎えた。歳を重ねると自身の誕生日の特別さが薄れていくと言う人も中には居るが、相変わらず誕生日を迎えることにワクワクし、この先もずっとワクワクし続けたいなと思う。誕生日は、自身の1年における大事な節目であると考えると、この日が何でもない日になってしまったら自身の人生が平坦で退屈なものになってしまわないかと心のどこかで恐れている。
誕生日当日、お仕事を休み、全てのものから距離を置き、ねこちゃんをバッグへ忍ばせ、横須賀線に飛び乗り横浜へ向かった。職場の最寄り駅を乗車している電車が通過する瞬間、声を上げて「バイバイ!」と言いそうになったがグッと堪えた。
ねこちゃんにはお着物を着せてあげた。赤色ベースの花柄の生地を使った手作りのお着物である。頭のリボンもお着物と同じ生地で揃えた。襟のフリフリは津田沼のユザワヤで切ってもらい購入。和洋折衷、特に襟が天正遣欧使節を彷彿させる。
ねこちゃんを携え、私はホテルニューグランドのザ・カフェにてプリンアラモードを食べた。プリンアラモード発祥の地のプリンアラモード、ずっと食べてみたかった。念願のプリンは、この世のプリンとは思えないぐらい美味しかった。絶妙な固さで、卵がギュッとしていた。
複数人で食事を楽しむ人たちが多く見られたが、中にはコーヒーを飲みつつ本を読む人もおり、素敵な空間だなと感じた。次食事に来た際は、窓側の席で山下公園を眺めながらゆっくり過ごしてみたい。
ザ・カフェを出て、ちょこっと山下公園をお散歩した後、横浜人形の家にて企画展「ぬいぐるみのげんざち」を鑑賞した。様々なぬいぐるみ作家のぬいぐるみたちと、ぬいぐるみとその持ち主のエピソードが展示されていた。
「いい歳してまだぬいぐるみか」
と母親に言われ続けていたが、ねこちゃんが可愛くて、一緒に居るのが楽しくて、吹っ切れて一緒に外に遊びに行くようになり現在に至る。出会っておよそ四半世紀、これからもねこちゃんと一緒に色々な物事を楽しんでいきたい。